カテゴリー: 評価区分
関係構築力
評価区分:具体的展開力
評価区分:問題把握力
評価区分:関係構築力
評価区分:基本的態度
●評価区分:基本的態度
面接試験評価区分の基本的態度についてです。
基本的態度は、大きく二つのパートに分かれます。
「キャリアコンサルタントとして自分をありのままに受容し、言語・非言語で表現し、多くの場合、一致していること。」
「必要に応じて相談者の個別問題に応じた支援(助言・情報提供等)を適切に行うことができること。」
二つのパートのうち、後半の「必要に応じて相談者の個別問題に応じた支援(助言・情報提供等)を適切に行うことができること。」は、他の評価区分である関係構築力、問題把握力、具体的展開力と関係してきます。
この中で注意したいのは「相談者の個別問題に応じた支援(助言・情報提供等)を適切に行う。」の「助言・情報提供等」です。
こう書かれていると、助言をしないと、情報提供をしないと、と思われる方も多いのですが、助言や情報提供をすることが大事なわけではありません。
助言も情報提供も「適切な」助言や「適切な」情報提供でなければ、意味がありません。
相談者の問題に対して適切な助言や適切な情報提供でなければ、相談者の問題解決につながらないからです。
キャリアコンサルタントが適切でない助言や情報提供はしていないでしょうと思われるかもしれませんが、ロールプレイをみせていただくと実際には適切でない助言や適切でない情報提供が多いのです。
(だから合格できないのですが。)
助言や情報提供の内容が適切ではないのではなく、問題に対して助言や情報提供が適切ではないのです。
基本的態度を伸ばしたいと思うのであれば、いったん後半の「必要に応じて相談者の個別問題に応じた支援(助言・情報提供等)を適切に行うことができること。」は置いておいて、前半に注力していきます。
後半部分をあげていくには、続く関係構築力、問題把握力、具体的展開力をあげていくことです。
基本的態度については、前半「キャリアコンサルタントとして自分をありのままに受容し、言語・非言語で表現し、多くの場合、一致していること。」を達成できるよう、気をつけてロールプレイを行っていきます。
前半を分けると次の通りです。
「キャリアコンサルタントとして自分をありのままに受容する。」
「キャリアコンサルタントとして自分をありのままに言語・非言語で表現する。」
「キャリアコンサルタントとして自分をありのままに受容し言語・非言語で表現したものが、多くの場合、一致していること。」
前半のこれらは、次のようにとらえていただければと思います。
「キャリアコンサルタントとして自分をありのままに受容する。」
→キャリアコンサルタントとして「出来ているところと出来ていないところを」自分をありのままに受容する
「キャリアコンサルタントとして自分をありのままに言語・非言語で表現する。」
→キャリアコンサルタントとして自分をありのままに言葉と態度で表現する。
「キャリアコンサルタントとして自分をありのままに受容し言語・非言語で表現したものが、多くの場合、一致していること。」
→キャリアコンサルタントとして「出来ているところと出来ていないところのある」自分をありのままに受けいれ言葉と態度での表現が一致していること、つまりキャリアコンサルタントの内面をきちんと伝えられること。
これは、ロールプレイの相談者に対してと、口頭試問の試験官に対しての両方だと、私は考えています。
キャリアコンサルタントとしての基本的態度は、ロールプレイでできていれば口頭試問ではやっていなくてもいい、できていなくてもいいというわけではないからです。
試験対策としては、前半部分をキャリアコンサルタント(受検者)主体的に行っていきます。
・守秘義務
・場面設定
・話の聴き方(うなずき、あいづち、オウム返し、要約)
・話を聞く態度や姿勢
これらを特にロールプレイの前半に取り組んでいきます。
ロールプレイの後半は取り組まなくていいということではなく、ロールプレイの間中続けますが、気をつけるのが前半ということです。
これらは、次の関係構築にもつながります。
また、口頭試問ではロールプレイの出来ているところと出来ていないところを、きちんと伝える(質問に答える)ことに注力していきます。
別途説明しますが、口頭試問ではキャリアコンサルタントである自分を客観的にとらえて質問に答えます。
出来ていたのに自信がないから出来ていないと答えるとか、こう答えれば点数取れるからロールプレイとは違う内容を答えるというのは、自分をありのままに受容できているとは言えないからです。