●第19回面接対策課題5公開アドバイス Aさん
第19回面接対策課題5を、Aさんが提出してくださいました。
【第19回面接課題用ロールプレイケース1】
相談者:武田 美貴 33歳、家族:夫(35歳)、長女(2歳)と同居。四年制大学(仏文科)卒業後、
食品輸入商社に勤務し 8年目。
相談したいこと:新卒入社から貿易事務をしていたが、出産、育児休業から復帰して半年。週2日出社のテレワーク勤務で資料作成や入力をするが、得意の語学はいかせずスキルアップもできない。同僚や、起業した友人たちが楽しそうに働く様子を見ていると、この先いろいろと迷うこともありどうしたらいいか相談したい。
【第19回面接課題5】
第19回面接課題用ロールプレイケース1と下のやりとりを読み、相談者が相談内容を話した後に、最初にする質問と、なぜその質問をするのかまたはその質問をしようと思ったのかを答えてください。
最初にする質問とは、下のCL2のことです。
※複数回答可 考えられる限り、いくつでも書いてみてください。
CC1「今日は、どういうご相談でいらっしゃいましたか?」
CL1「新卒で今の商社に入ってずっと働いていたんですけれど半年前に育児休業から復帰しまして、今は、週2日は出社していて残りはテレワークで、資料作成や入力をいるんです。でも得意の語学はいかせないし、スキルアップもできそうになくて。。。。同僚や起業した友人たちは楽しそうに働いているし、この先いろいろと迷うこともあったりとかして、それで相談したいと思って今日は来たんです。」
CL2「(最初にする質問)」
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【第19回面接課題5】Aさんの解答
【最初にする質問】
この先のことでいろいろ迷うこともあるんですね。
「今は、週2日出社のテレワーク勤務で、資料作成や入力をする仕事で、得意の語学はいかせず、スキルアップもできそうもない。」とのことですが、お仕事について、もう少し詳しくお話しいただけますか?
【その質問を最初にする理由」
この先のことでいろいろ迷うとのことで、今の仕事にいろいろ不満や不安がありそうだ。
まず仕事の内容や状況を聞いて、そこから、どのようなことに不満や不安を感じているのか、どのようになればいい、したいと思っているのか、と深めていきたい。
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Aさん、ありがとうございます。
最初に迷っていることを受け止めるのはOKです。質問だけでなく、こういう言葉を言ってから質問をしたいというのは、ご自身が実際に言うことを考えていらっしゃるからです。
「仕事の内容や状況」→「どのようなことに不満や不安を感じているのか、どのようになればいい、したいと思っているのか」
と、話を進めていきたいという流れもOKです。
ところで、Aさんが最初に知りたいのは「仕事の内容や状況」です。
「お仕事について、もう少し詳しくお話しいただけますか?」→「仕事の内容や状況」
となると、おそらくお考えだと思われますが、こうなるかもしれないし、ならないかもしれません。
それは、
「お仕事について、もう少し詳しくお話しいただけますか?」
と質問されたときに、質問された相談者の頭の中では、「もう少し詳しく」=「仕事の内容や状況」と、思いつくかどうかなのです。
「お仕事について、もう少し詳しくお話しいただけますか?」という質問は、広すぎるのです。
仕事内容や状況を聞きたいのであれば、
「仕事内容や状況について、もう少し詳しくお話しいただけますか?」
と質問したほうが、相手は必ず仕事内容や状況について話してくれます。
さらに、相談者が答えやすい質問をするのであれば、質問内容は一つの方が得たい答えが得られやすくなります。
「仕事内容について、もう少し詳しくお話しいただけますか?」
先に仕事内容について質問し、その後に状況を訪ねる質問をします。
さらにさらに、答えやすくするのであれば、いつの仕事について答えてほしいのか時期を特定したほうが、相談者は答えやすく、キャリアコンサルタントにとっては得たい答えが得られやすくなります。
「今の仕事内容について、もう少し詳しくお話しいただけますか?」または「貿易事務をしていたときの仕事内容について、もう少し詳しくお話しいただけますか?」
質問をするということは、相談者からこういう内容を答えてほしいというものが、キャリアコンサルタントの頭にはあるはずです。
キャリアコンサルタントAさんは、この質問をしたときに相談者に何を答えてほしいと思って質問したのか考えてはいらっしゃるのですが、質問が広すぎるので答えも広い答えが返ってくるか、一部しか答えが返ってこないか、いずれかの可能背が高まります。
ばくぜんとした質問からは、ばくぜんとした答えが返ってくる可能性が高くなります。
わかりにくい質問には、はっきりしない答えが返ってくる可能性が高くなります。
相談者にとって、理解しやすく答えやすい質問をしているかどうかも、少し意識してみると質問の仕方が変わります。
何を相談者に話して欲しいのか、そのためにはどういうセリフで質問れば相談者が答えやすくなるのか、意識してみましょう。