●問3目標ポイント:目標はひとつ
問3目標のポイントで、まず大事なのは目標はひとつです。
厳密にいうと、目標は一つでなくていい書き方もあると言えばあります。短期目標をいったん設定してから中長期目標につなげる書き方です。
2級キャリアコンサルティング技能検定論述試験試験合格のための解答としては、目標を一つにして解答するよう教えています。
レアケースを狙ったり高得点を取るためのより高度な解答を書くよりも、確実に合格できるような解答を書き、確実に得点を重ねるためです。
まず目標地点は一つに絞り、その目標達成に対して具体的な方策を書けるようにしていきましょう。応用は、基本を身に着けた後に余力があったら行っても、十分に論述試験には合格できます。
なぜ目標を一つにするかというと、到達地点が複数あると複数の目標に対する方策もそれぞれ複数必要になります。ひとつの目標に対して方策が複数なので、複数の目標に対してそれぞれ複数の目標を整理して方策の解答欄6行に、わかりやすく解答を書き上げるのは、非常に難しいからです。
これは複数の目標が、全く別の目標の場合です。
複数の目標とは、例えば「妻との関係」と「会社のプロジェクトが上手くいかない」などといった二つ以上の悩みを相談者が同時に抱えている場合です。
そもそも論述問題の逐語記録に書かれている逐語記録の分量では、相談者が異なる複数の問題点を持っているケースは見られません。過去の論述試験でも、相談者が複数の問題をかかえていたことは一度もありません。
仮に、相談者自身が問題点を複数持っていたとしても、その中から本当に困っている問題点(一番強い悩み)を問1で選ぶます。逐語記録の話の中で一番困っていること(問1)とは別の悩みが出てきても、いちばんの悩みとは関係ない悩みなら、後で扱えばいいからです。
これは面接試験でも大切なポイントになります。相談者の中にいろいろ複数悩みがあるときに、どれが相談者にとって一番重要で、どれから解決解消していけばいいのか、を相談者に確認しながら決めていくことで、目標や方策が立てやすくなるからです。
「問3目標は、ひとつ」に絞って解答しましょう。